膝を伸ばしたいのに実際には何をしているの?

伸び膝。ハイ、確かにバレエだけでなく新体操やシンクロナイズドスイミングではこのすらっと伸びた脚を求められます。この伸びた膝の邪魔になっている?と見えるのが、膝蓋骨=膝小僧。この出っ張りがあるから膝が伸びないのだと、考える訳です。

 

そして、特に新体操やシンクロナイズドスイミングの練習現場では、今でもこのようなやり方がおこなわれているようなんです。

 

膝小僧の上に足をのせて上から押す!!

実際に来院するジュニアから、お母さまからその話を聞くのですが、動画でも同じようなものがあったりするので、今でも続けられているようです。

 

でも、よくよく考えてください。膝小僧=膝蓋骨は、太ももと膝下の骨の間にはまっている骨なんですよ。これ何のために出っぱっているかというと、膝を保護するためな訳です。膝の中には靱帯だったり神経だったり血管だったり大切なものが入っている。膝を床に土についた時に膝小僧がなかったら大変なことになります。痛くて膝はつけませんよ。

外に出ていると言うことは、それなりに大切な役目があるからそのような構造になっているんです。

 

人間のカラダってかなり合理的に考えられて構成されているんだといつも思うのです。

 

膝を守るために出っぱっている骨をグイッと上から押したからといって、その下には太ももと膝下の骨があるのだから、その間に入り込むなんてことにはなりません。そうなったら逆に危ない。

 

けれど現実的には、上からのっかって膝のお皿を押すというストレッチ方法がおこなわれ続けているンです。

 

ジュニアの中には、スプリッツの時に指導者が回ってくると上から押されると分かっているので、カラダに力が入ってしまうという子もいました。そりゃあそうですよね。押されたら痛いんですから身構えてしまいます。

 

カラダは身構えたらほとんどの場合、筋肉は固まります。そんな状態でストレッチして脚の筋肉が理想的に伸びていくって想像できますか?

大抵の指導者は、ずっとこうやってきた、それでできるようになった生徒がいるのだから問題はない、と思っていると推測しますが、実際にはできない生徒もたくさんいて、できないからこそ、悩む訳です。そして悩むだけならまだしも、痛みを抱えている生徒もいるのです。

 

人のカラダは痛みを感じると防御するため固まります。その状況でストレッチするのは本当に真逆。

では、元々出っぱっている骨のある膝をどうやって伸ばしていくか?

 

それは、上に引き上げられるようにすることなのです。