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解剖学的に診ると
◯上に上げるより、後ろに押すが簡単
◯力が入ると、固まってしまう
◯日本人の骨格だと、膝は伸びにくい
からです。
「膝のお皿をあげてね」とはよく言われることですが、下にあるものを上げるのはとても大変。実際は、足に乗れてしっかり床を踏めていると膝のお皿は自然に上がっていくのですが、ここがとても難しい。
さて、膝押しのクセが直らないとどうなっていくのでしょうか?
→膝上にある筋肉・大腿四頭筋に余分な負荷がかかる
・太ももが太くなる
・ふくらはぎが硬くなる
・ふくらはぎが太くなる
さらに脚にかけている余分な負担、これは本来は上へのアプロンになるはずのもの、です。その力が違うことに使われているということは、
→テクニックが身につかなくなっていく
O脚を加速させない方法、それは立ち姿を修正すること、それが45度×2、で立つことです。
これは、トレーニングメニューターンアウトアップでも、取り上げる姿勢です。
では
脊柱には、バレエで一番大切とも言える【大腰筋】がついています。この筋肉がしっかり体幹=トルソーと軸足と動作脚=大腿部とつながっているからこそ骨盤は平らなプレースメントでいられます。
特に日本人の骨盤が西洋人と比べ民族的に狭い構造になっていることが注意点なのです。
ロシア人やイギリス人のカラダは、太ももからアンドゥオールさせてもそれほど抵抗なく開く構造だけれど、狭い骨盤を持つ日本人では同じことをやると股関節や膝関節をロックさせることになってしまう。
けれど、45度という解剖学的にニュートラルな角度だとこの太ももの力は発揮されにくいのです。
3,4歳のジュニアがレッスンでこのから始めるメソッドもあります。これは、まだカラダができていないことを充分考えてのこと。
そして普段の生活で、この角度で立つことで骨盤のプレースメントを崩さない習慣をつけることが、バレエの姿勢を身につけテクニックを育てることにもつながるのです。
バレエの膝は、膝蓋骨をみていていは解決しません。
こちらの動画で示しているように、膝の内側、脛骨の内側がバレエの膝。これはパリオペラ座の先生も同じ場所を指摘している現場をこの目でしっかり見学してきたので、間違いはありません。
ワガノワ系の先生だと、大腿骨のやや上の骨をさすります。指摘する場所は違うけれど、構造的に同じことを示しています。
膝押しは今日からストップ。