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バレエのO脚 どうしてなるの?どうコントロールすればいいの?

O脚だとどうしてうまくいかないのか?

3、4歳からバレエをつづけていても、早い子で、10歳〜11歳、遅くても13、4歳で伸び悩みが出てきます。
 
例えば、コンクールの評価シートで、つま先が伸びていない、膝が伸びきらない、アンドゥオールができていないと指摘される、とか、ディヴェロペやアラベスクをすると股関節や腰が痛くなるなど。又、せっかくコンクールで賞を取ったのにその後直ぐケガをするなど。
そのようなジュニアを診ると、股関節、膝関節、足首の関節に必ずと言っていいほど、捻れがあって、その状態で踊っているのです。
 
治療では、炎症がある部分や筋肉の組織が硬くなっているところを中心にバレエのラインを取り戻せるように治療しますが、傷は治っても、捻れや歪みをそのままにしていると、結果、また同じところを痛める結果になる。そのため、いつも「関節を揃えて、歪みや捻れをなくして立つこと』を伝えています。
 
というのも、内側と外側のくるぶしをしっかり平行にたてて、ポジションに立っていないジュニアがほとんどだからなのです。そして、そういうジュニアにO脚で悩んでいる子が少なくないのです。
 
くるぶしは、膝下の骨、脛骨と腓骨の末端なのですが、この二つには高さに差があります。外側の骨である腓骨の終わり=外くるぶしと、内側にある脛骨の終わり=内くるぶしの高さは一緒ではなく、外くるぶしの方が下に位置しているため、どうしても重心が外に流れやすい。この高さに差があるからこそ、足首が回るのですが、この構造が、足首が安定しない原因にもなってしまうのです。
 
※下の写真の内側と外側のくるぶし、その高さを比べてみてください。
バレエのO脚改善、膝伸ばしとの関係、バレエ治療院あんじゅ
内側と外側のくるぶしの高さには差がある
高さに差があるけれど、差がないようにしっかり引き上げて立てるようになればいいのですが、1番、5番のポジションにするとき、足部や脚だけで、締めて固めて立ってしまうことが少なくない。けれど、そうやって踏ん張って形だけ、脚を開いているように見せていても、結局関節に捻れが残ったままだと、きちんとしたアンドゥオールにはならない。
 
更に、不安定な足部で立って膝を伸ばそうととするため、膝押しが加速して、脚全体が外後方に流れてしまう。これがO脚を加速させる原因となるのです。
 
10歳前のジュニアはまだまだ筋肉も柔らかく、対応性があるので、ごまかして立っていてもなんとなくできてしまうし、外から見ても、できているように見えてしまうことがあります。けれど、お尻をモゴモゴ動かしてポジションを作っていたり、踵をずらして立つ、踊るクセが直らないまま成長すると、レッスンそのものが太ももやふくらはぎの筋トレとなって、O脚をつくってしまうだけでなく、中高生になると太くて丸い脚になります。
 
更に、揃ったくるぶしで立っていない状態でポワントをはくと、ボックスで安定しないため力を入れて立つことを覚えてしまいます。
 
そうすると、少し難しい振りを踊るようになると更に力で押して立つクセが加速し、本来持っていないはずの三角骨ができ、骨折になってしまったりするケースになるのです。
 
こうなってしまうと、どんなに訓練を積んでも、上級のテクニックに行き着けないことがほとんど。
 
どうしても5番に入れたい気持ちは、同じくバレエをやっているものだからこそ、すごく理解できます。けれど、捻って立って踊っていても、結局は、バレエのラインを育てることにはつながりません。
 
ターンアウトアップ+プラスでは、『きちんと立てる、踏めるカラダ』のための見直しをしています。それが、バレエ本来の美しいラインを作っていく土台になるのです。

O脚の脚を改善させるために大切なこと

バレエのO脚、改善点
バレエの悩み O脚を改善するには
約1年前からパーソナルセッション『ターンアウトアップ』を受けているRちゃん。カラダが硬いから、が悩みの種だったのですが、本人が思っているほど硬いわけではないのです。彼女の”硬い”は、決してその言葉通りではありません。
 
開脚だってスプリッツだってできるんです。けれど、リラックスしてストレッチするのが苦手でどうしても固まってしまいやすい。
 
そして、股関節の可動域はあるのに、どうしても5番がはまらないのが悩み。だから余計に固まってしまう。そうすると、バーの最初から固まって踊るので、スムーズに動けません。ヴァリエーションも踊れているのに、伸びやかさが足りない、自分でもどうすればいいのか、と悩んでいました。
 
その原因の一つが、実は膝押しを続けた結果のO脚。O脚だとルルベやポワント時に重心が後ろにずれてしまいやすい。
 
バレエ的にまっすぐ立つことの難しさから、多くのジュニアが膝を押して立ち、レッスンを続けてしまっています。そのクセが直らないと、足首と伸びなくなり、結果、下手をするとカラダに歪みを作ってしまいかねない。彼女もそうでした。
 
そうすると、アプロンが成り立たないので力で踊らざるえません。体重の軽い小学生の頃ならなんとかごまかせても、中学生になってカラダが変わって、皿に難しいパの組み合わせが入ってくるようになると、力が入ってどうしても思うように踊れなくなってしまうのです。
 
このくせを直すのに、この一年、彼女は随分頑張りました。ストレッチも『骨』で支えることを視点を入れてもらうと、力が抜けるようになってきた。すると、『オン ザフット』(ここでは、片足にきちんと体重を乗せて立つこと)もすんなりとできるようになってきています。
 
これまでやってもらったことは、脚の力ではなく、上半身を使う意識を育てること。これは書くのは簡単ですが、実践するのはなかなかむずかしく、エクササイズ段階ではできるようになってきても、動きになると直ぐ脚の力で踊りだす、の繰り返しが続きました。
 
初めの頃は、骨や関節など、解剖学的にポイントとなるカラダのパーツを意識してもらうことが多かったのですが、最近続けてきたのは、感覚を育てること。レッスンで先生がおっしゃることと似ています。
 
肩を上げない、肘を落とさない、のようなカラダの場所を示す指摘だけでなく、『水が流れるように』とか『ページをめくるように』など、感覚的な言葉を使っています。
このことの必要性を最近は特に感じるようになってします。
 
足、踵、つま先、膝、股関節、など気を付けなければならない箇所は幾つものありますが、その部分ばかりを気にしてしまうと実際の踊りはガチガチになってしまいますよね。そうなんですよね。踊っている時に感じていることは、カラダのパーツではなく全体性。
 
パーソナルセッションでも同じことが必要だとつくづく感じました。
 
カラダの部分には注意は払うけれと、最終的には、カラダが集まってきて、外へと開かれていく感覚が出てくる、そうなるとカラダがふわっと持ち上がってくるようになっていく。羽生結弦さん流に言うと【絶対ポイント】が見えてくると、確実に楽に踊れるようになるのです。それが『オン ザフット』の違いに出てきました。
 
Rちゃんの目標はもっと先にあって、それに向かって頑張っています。あんじゅもそれをサポートしています。
 
O脚に悩んでいる、力が抜けない、中学生に上がったら回れなくなったなど、悩みを抱えているジュニアはこちらもあわせてみてくださいね。

O脚を育ててしまう?レッスンに潜む膝押しの危険性

「キレイに膝を伸ばしたい」がO脚やケガの元になっている!

「お膝を伸ばしましょう」はレッスンで必ずと言って言われる注意。舞台写真を見ても膝が曲がったアラベスクになっているプロのダンサーはいません。自分では同じようにやっているのに、どうして膝が伸びないのだろう、、、発表会やコンクールの写真を見てがっかりと言うことも少なくないですね。
 
では、ここで膝押しをしているかどうか、チェックしてみましょう。   

◎膝押し可能性チェックテスト 
 
◇床で膝を抱えて座る(体育座り)
◇骨盤を立てる
◇膝を揃えたまま前に真っ直ぐ伸ばしていく

A膝がぽっこり浮いてしまう      膝押し可能性大
B膝は伸びるけれどつけ根が突っ張る  膝押し可能性中
C膝が伸びて内側が自然に揃う     膝押し可能性小

治療院で診ていても、膝が浮いてしまうケースが少なくありません。そして、膝は伸びてなくてはいけないと思っているため、ほとんどの人が膝を押し込めようとするのです。これは、バー・アスティエのエクササイズの一つ、『床でのディベロペ』でも似たようなことが起きます。左右の脚を真ん中に閉じてくる時に膝が浮いてしまうため、膝を押そうとするのです。
 
では、どうして、膝を押そうとするのか?膝押しになってしまうのか?
そのの原因について、次に書いていきます。

実はCの人でも、実は膝押しをしてしまっている可能性があるので、気をつけましょうね。

では、どうして膝押しになってしまうのでしょうか?

 解剖学的に診ると

 ◯上に上げるより、後ろに押すが簡単

 ◯力が入ると、固まってしまう

 ◯日本人の骨格だと、膝は伸びにくい

  からです。

 

「膝のお皿をあげてね」とはよく言われることですが、下にあるものを上げるのはとても大変。実際は、足に乗れてしっかり床を踏めていると膝のお皿は自然に上がっていくのですが、ここがとても難しい。

 

となると、どうするかというと、膝のお皿だけをあげようとします。こうすると(足に乗れてしっかり床を踏めているかどうかは後回しになってしまう為)力が入って後ろに押してしまいやすいのです。

 

これ、床に座って壁を床に見立ててゆっくりやると案外できることなのですが、レッスンでは一人だけゆっくり時間をかけて、なんてできませんよね。その為、力を入れるつもりではないのに、力が入って後ろに押しやすいのです。

 

特に、小学3、4年生で未だ姿勢が安定せず、ふらふらしがちなタイプは、姿勢を安定させるためにぎゅっと力を入れて立つことが少なくありません。この時に気がつかないうちに膝押しになっているケースが多く見られます。

 

そして、日本人の骨格は、腰高である西欧人の骨格とは逆に臀部が落ちやすい構造になっている、これが大きな要因なのです。
今日本には沢山の外国人観光客が来日していますよね。特に西欧人の姿を後ろからよく見てみてください。大きなお尻をしているのに、腰がぐう〜と高い人が多くありませんか?ダンサーには恰幅のいい人はいませんが、基本的な骨格はこのような腰高なのです。
 
一方、私たち日本人は、骨格的に薄く腰が落ちやすい。膝押しをずっと続けていると、骨盤を押し上げるのとは逆に、腰を後ろに引くことなります。

 

 

これがやがて「後ろ体重」になっていくのです。

 

バレエの力学は、全て上と下、です。前に移動するパでも、上へのアプロンと床をしっかり踏んでいる張りで、進んでいくので、後ろというベクトルは存在してませんよね。ここがバレエの難しいところでもあります。

 

後ろに押すジャンプは、これは、ふくらはぎの肉離れの原因でもあります。

 

さて、膝押しのクセが直らないとどうなっていくのでしょうか?

 


膝押しのクセが直らないとどうなるのでしょうか?

「膝を伸ばして!」と耳にした途端、知らぬうちに後ろ体重=膝押しがクセになってしまう。この状態を解剖学的に診ると、こんなことになるのです。

 

膝を後ろに押す

 膝上にある筋肉・大腿四頭筋に余分な負荷がかかる

 

膝下後ろにある筋肉・腓腹筋にも余分な負担がかかる

 

 その結果、どうなるのかというと、

 

・O脚が加速していきます
他に、

 

・太ももが硬くなる

・太ももが太くなる

・ふくらはぎが硬くなる

・ふくらはぎが太くなる

・ふくらはぎが下に落ちて長くなる

 さらに脚にかけている余分な負担、これは本来は上へのアプロンになるはずのもの、です。その力が違うことに使われているということは、

 →テクニックが身につかなくなっていく

 

 

ことにもなります。「中学生になってから、ピルエットが回れなくなってきた」「高校生になったらコンクールで成績が出なくなってしまった、、」こういう声をよく聞きます。この背景に隠れているのが、知らぬうちにやっている「後ろ体重」つまり、膝押し。

O脚を加速する膝押しを解消する姿勢とは?

O脚を加速させない方法、それは立ち姿を修正すること、それが45度×2、で立つことです。

これは、トレーニングメニューターンアウトアップでも、取り上げる姿勢です。

 

では

45度×2、で立つことがなぜ膝押し防止になるのでしょうか?

そもそも何故、膝押ししてしまうのでしょうか?
レッスンでは膝は伸ばしてと指導されますが、決して押していいとは言われません。先生にもこれが謎なのですよね。

実は、膝を膝蓋骨と考えてしまうことからこの膝押しが始まってしまうと言ってもいいでしょう。
でも膝のお皿って元々でてるんですよ。これをどうやって伸ばせばいいの?と思いますよね。その結果、膝を後ろにおして伸ばそうとする、そういうクセがついてしまうのです。

特にプリエ・ドゥミプリエから1番に戻る、5番に戻る時に知らず知らずに膝を押して伸ばそうとします。でもやっている本人はそのつもりはないのです。脚を真っすぐに膝をきちんと伸ばそうとがんばっているだけだったりする。

そもそも、1番・5番のポジションに立っている時に既に膝を押して立っていることが少なくない。特に両脚をぴったり揃えようとして、内筋をつかってしめようとすると、一番使ってしまいやすいのが大腿四頭筋なのです。

この筋肉は、太ももで一番大きい=力が強いのです。
その筋肉が膝のお皿を通って膝下のついている。そのため、プリエの度に太ももに力が入ると自分で意識しているつもりはないのにこの筋肉が働いてしまう。

この大腿四頭筋、股関節は屈曲=ドゥバンさせますが、膝に関しては伸ばす働きがあります。
つまり、脚を伸ばそう、膝を伸ばそうとすると自然と膝を押しやすい構造なんです。

そのため、太ももに力が入ってしまうと骨盤は前傾する=お尻が突き出るダックの形になる。この(骨盤の)プレースメントはバレエ的にNGなのはみんな分かっているので、踏ん張って骨盤を立てようとすると膝が曲がる。そのため余計に膝を押して伸ばそうとするのです。


プリエが浅い、ドンドンO脚になっている、カエルができない、アンドゥオールに悩んでいる、その原因の根底にこの膝押しが潜んでいます。3,4歳のころからずっとこのクセをつけていると、太ももの下・膝の上の筋肉に固~い層ができてしまい、更にアンドゥオールさせにくくなってしまいます。

そこで役に立つのが45度×2、なのです。

股関節は、一般的に45度は外旋=アンドゥオールします。
このポジションは大腿四頭筋の力がニュートラルでいられる角度なのです。
ニュートラルとなると言うことは、床を踏む=立つことで得られる足部からエネルギーが自然に脊柱に伝わりやすいと言うことでもあるのです。

ターンアウト改善、5番改善、ターンアウトアップ
バレエの5番が改善したジュニアたち

脊柱には、バレエで一番大切とも言える【大腰筋】がついています。この筋肉がしっかり体幹=トルソーと軸足と動作脚=大腿部とつながっているからこそ骨盤は平らなプレースメントでいられます。

特に日本人の骨盤が西洋人と比べ民族的に狭い構造になっていることが注意点なのです。
ロシア人やイギリス人のカラダは、太ももからアンドゥオールさせてもそれほど抵抗なく開く構造だけれど、狭い骨盤を持つ日本人では同じことをやると股関節や膝関節をロックさせることになってしまう。

けれど、45度という解剖学的にニュートラルな角度だとこの太ももの力は発揮されにくいのです。
3,4歳のジュニアがレッスンでこのから始めるメソッドもあります。これは、まだカラダができていないことを充分考えてのこと。

そして普段の生活で、この角度で立つことで骨盤のプレースメントを崩さない習慣をつけることが、バレエの姿勢を身につけテクニックを育てることにもつながるのです。

バレエの膝は、膝蓋骨をみていていは解決しません。
こちらの動画で示しているように、膝の内側、脛骨の内側がバレエの膝。これはパリオペラ座の先生も同じ場所を指摘している現場をこの目でしっかり見学してきたので、間違いはありません。
ワガノワ系の先生だと、大腿骨のやや上の骨をさすります。指摘する場所は違うけれど、構造的に同じことを示しています。


膝押しは今日からストップ。

45度×2、で1番、もしくは3番で、O脚を修正し、バレリーナのスッキリ伸びた膝に育てていきましょう。