講師活動 2016年

ジュニアポワント講習会を開催しました

バレエ治療院が主催したポワント講習会。3月21日、新宿村にて開催しました。
参加したジュニア、見学くださったご父兄の皆さま、お疲れ様でした。ありがとうございます。そして、バレエ・ポワントレッスンをご担当くださった幸子先生、本当にありがとうございました。
 
バレエの解剖学+バレエのレッスン、更に、ポワントをはき始めたジュニア対象という初の試みでしたが、開催した意義を感じています。
バレエシューズでも、ポワントシューズでもどうしても伸ばしたいつま先。バレエでは欠かせない要素のひとつですが、普通に伸ばしてしまうと、指を丸めてしまいかねません。治療院でも、つま先はつめ先・ゆび先じゅあないんですよ、とお話しています。
 
何時もは、ターンアウトアップ+プラスのメニューで行っている内容を拡大してスタジオで行いましたが、他のジュニアが動かしているのを見ることによって、自分のカラダへの気づきを感じてくれていたように見えました。
ジュニアポワント講習会で伝えたかったこと、それは、自分のカラダを理解して踊ること、です。
いわゆるボディーイメージですね。

10歳11歳の年頃でも、骨の模型や単純化した図形をつかった解剖学の話に真剣に聞き入ってくれていました。この集中力が大切なのです。
その後、実際に自分のカラダでそして参加している仲間のカラダではどうなっているんだろう、触れたり動かしたりすると、『あれ~っ』と言う感触を感じてきます。それはその場の細かい表情などで、しっかり私の方に伝わってきました。

バレエのレッスンでは、つま先は外に向かって伸ばす、かかとは前にして踊りなさい、と言われて育ちます。これが基本のポジションだからです。けれど、こう言う動きは人間の普通の動作にはありませんよね。歩く時だって走る時だって、かかとは後ろにあって、つま先は前を向いています。そのため、ほとんどの生徒で足の指や太ももに力をいれてこのポジションをつくるようになっていくのです。

そうやって力を入れてポジションをつくっていると、バレエに必要な柔らかでありながら必要なところにはテンションが保たれているカラダには育っていかず、3歳~5歳くらいから初めても、ポワントをはき始める10歳11歳の頃には、力で5番に入れるカラダの使い方が染みついてしまうことが少なくありません
その結果、まだ小学生高学年なのに既に外反母趾や内反小指、三角骨や低いアーチを作ってしまうのです

多くのジュニアに見られる間違った使い方、それは、つま先をバレエ的に伸ばしたいが故に、指先や爪先を丸めていること。
 
確かに、爪先をつま先だと思うのは無理がありません。でも、解剖学的に診て、指先、爪先を丸めて甲を伸ばしても、決してつま先は伸びません。
 
けれど、まだこの年齢はカラダも脳も柔らかいので、普段のレッスンとは違う視点を受けることで、『あれ~っ、こうやってみるとつま先が伸びやすい』と言う感覚をつかめるきっかけになるのです。
 
今回は先ずジュニアに一番多いこの間違い
『つま先は爪先じゃないんだよ』
を体感してもらうため、いろんな手法で話をしたり、必要なエクササイズを紹介しました。

その結果が、この感想です。

娘に感想を聞いたところ、第一声が
『パドブレがいつもよりやりやすかった!足がズブズブしないで、ふわっとして、でもガシッとしててぶれなかった』とのことでした。

ジュニアのためのバー・アスティエクラスを開催しました

3月末に続いておこなったバレエジュニアのための講習会。本日4月3日は、バー・アスティエのクラスを行いました。
参加したジュニアの皆さんお疲れ様でした。
 
プロで踊っているダンサー達だけでなく、現在のジュニアも股関節の可動域は充分あります。けれど、ケガに泣くことがとても多い。もちろんテクニック習得過程の段階にいるのと終了したのとでは同じではないのですが。
 
それは、何故なのか?理由は
開くこと、これに固執しすぎるからなのです。
 
日本人は、バレエ発祥の国に住んでいる人たちと同じ骨格ではありません。現在では体型が変わり、手脚が長くなっていると言われても、同じにはならないのす。それは民族自体が同じではないから。
 
骨盤の形も違うし、体幹の長さも違う、下腿の骨のラインにも違いがあります
その土台の違いを分かった上で、コントロールして踊っていく。それがケガなく、開きやすいカラダをつくっていくコツでもあります。
 
そのために、ポワント講習会同様、レッスンの前に解剖学の時間を設けました。骨の名前や筋肉の位置を覚えることが解剖学ではありません。踊るために大切なのは、人のカラダがどういう構造になっているか、これを掴むことなのです。
 
何故必要かというと、ボディーイメージを掴むことが踊るために大切だからです。
 
ボディーイメージが掴めてくると、アンドゥオールが股関節だけでつくるものではないと言うのが分かって来ます。
実はそこからが出発点。
 
今日参加してくれた彼女達は、コンクールの予選を突破したり、受賞したり、夏のサマークラスに参加するなど、比較的経験を積んだジュニアでした。でもまだまだ自分たちのボディーイメージが掴み切れていないのです。
 
クラスが進みにつれて、ふっと力が抜ける、楽につま先が伸びる、力を入れなくてもアンドゥオールしていく、背中が伸びていく自分のを感じてくれているようでした。そして、そういう瞬間のラインは立体的で、本当に美しいのです。
 
バレエの解剖学と合わせて体感した「楽に伸びていく感覚」 それが彼女達のカラダを変えていくきっかけになっていって欲しいと思います。
 
この春は、10代前半までのジュニアを対象におこなった内容の基本は、バレエ治療院あんじゅのメニュー「ターンアウトアップ+プラス」。留学を控えたジュニアのボディーコントロールから、ケガをしたダンサーのボディーコントロールまで、パーソナルでおこなっているからこそ多岐にわたった内容をおjこなっています。
 
踊るカラダのバランスを取り戻すためのメニュー、土台はバレエの解剖学とバー・アスティエです。
 

出張講座 解剖学+フロアバレエをおこないました

出張講座『解剖学+フロアバレエ』のご感想をいただいたA先生。指導歴はゆうに20年以上になります。それだけのキャリアをお持ちの先生がこの講座を申し込んでくださったのは、やはり『視点を変える』ため、なのです。
 
どの先生の教えにも基本的に同じことがあります。それは、クラシックバレエの土台が同じだからこそ。腕や肩の方向やアラベスクの解釈など、派によって差はありますが、茶道だと、表千家と裏千家では、どのようにお茶を点てるかその手順が違っていたりしますが、メソッドが違うからと言って、プリエが違うとか、タンジュに差があるという事はありません。
 
解剖学を追求し始めて20数年、振り返ってみると、先生がああ言っていたこと(注意
は、結局基本的に同じことを言っていたんだ、と今なら分かることをなのですが、生徒してだけ習っていた時は、どうしてもつかめない部分もありました。だからこそ、解剖学に向かったのです。
 
最終的には同じことをどう伝えるか、で分かる部分とそうでない部分ができてしまう。その溝を埋めるために必要なのが、視点を変えること、だと痛感しています。
 
どの生徒にも『あ、こういうこと?』と掴む瞬間があります。その視点を沢山増やしてあげること、それが役に立つこともあるのです。
 
今は、ピラティス、ジャイロ、フェルデンクライス、アレキサンダーメソッドなど、いろいろなエクササイズがありますが、フランス生まれのBarre au sol(バー・オソル)バー・アスティエは、土台がクラシックバレエ。創始者アラン氏によると、一部、マーサ・グレアムテクニックを参考にしているところもある、とのことですが、基本はプリエ、タンジュ、ディヴェロペ、グランバットマン、アティチュードの用語は同じ。共通項が沢山あります。
 
フロアに座って、寝てエクササイズを行うと、床があるせいで動きがスムーズにいかないことがあります。けれど、それこそが、脚の力だけで踊ろうとしている証拠でもあります。
 
このメニューは、フロアバレエの前に、解剖学の基礎知識を知る時間も設けてあるので、動くをなめらかにするためのヒントが沢山詰まっています。
踊るカラダの仕組みを知る解剖学+フロアバレエ講座 バレエ治療院あんじゅ
解剖学+フロアバレエ 出張講座での様子

バー・アスティエ協会主催 講師講習会に出席しました  05月01日

バー・アスティエ講師として、どのような研修を受けているかご紹介します。
アラン先生、リヨンから到着。新宿村ではバー・アスティエクラスも開催しています。
 
そして本日は、バー・アスティエ協会主催、認定講師のための勉強会に参加してきました。
バー・アスティエ協会では、毎年3回講師のための講習会があり、さまざまな方面からクラス作りのための勉強に取り組んでいます。
 
今日のお題は『マニュピラシオン』(英語で言うとマニュピレーション、整体で言う徒手手技に近いものです) バー・アスティエでは、クラスを受けている方の動きを更によくしていくために、エクササイズの途中で補整することを指します。

2人一組になって、どこをどのように支えて補整していくと最大限の効果が出るのか、アラン先生のお見本を参考にトライしていきました。
 
大切なことはそれぞれの骨格をみること。そしてコツは骨を軸にすること、です。正に【骨で踊る】につながっています。カラダの一部をもつように伸ばそうとすると痛みが先に出てしまうから。痛みを感じてしまうと筋肉は伸びないんですよね。
 
例えば、寝た状態でパッセして上体を反対に回した背中を更に深い所まで伸ばすのって難しいですよね。マニュピレーションでは、ここを伸ばしてあげられる。この時にどこを焦点に伸ばすのかが大事なポイント。するとその後パッセがするっと楽になります。
 
普段自身のカラダを診てもらうことは少ない私には良いチャンス。マニュピレーションされながら体感していると、伸びにくいと感じていた部分の反対側上部が伸びていくと、格段にほぐれやすくなりました。これは、いつも治療院で話している「右の問題の要因は、左にある」そのものでした。
 
それぞれの講師たちは、バレエ・ダンス、エクササイズのエキスパート。ストレッチなら開脚も前屈もラクラク〜な方々ばかり。その人たちでも、更に伸びる"伸び代"があるんです。それは、外からの視点が加わるから。
 
これが、バレエ鍼灸以外に【バレエ整体】をメニューに入れている理由でもあります。土台にこのバー・アスティエのマニュピレーションがあります。
特に、クラスの教えが増えてきたダンサーさん、インストラクターさんは、片側の見本を見せることが多くなるんですよね。これは、ちょっと悩ましい。
 

【バレエ整体+アロマ】は左右のライン差が気になる、奥の方から伸ばしたい、そんなダンサーをサポートしています。
バー・アスティエ講師のための講習会
バー・アスティエ講師のための講習会

日本バレエワークアウト協会 指導者資格更新研修を担当しました

本日、4月23日、日本バレエワークアウト協会の指導者資格更新のための講習会をおこなってまいりました。
今回で5回目になる講習会テーマは、【ダンスにおける下肢・足部の解剖】
 
このバレエワークアウは、元々はニューヨークシティバレエ団の芸術監督であるピーター・マーティンスが作り上げたエクササイズ。ダンス初心者から、ダンス経験者まで幅広く、楽しく参加できるように組まれています。現在は、JBWAが引き継いでおこなわれています。
 
このエクササイズの特徴は、プリエやタンジュ、グランバットマンなどのバレエの要素を含みながら、間に体幹トレーニングのためのエクササイズも入っていること、そして、最後には、音楽にのって振り付けしたダンスパートを踊る部分がしっかり入っていること、です。
 
私は2012年からこちらの指導者資格更新のための講習会で解剖学を担当させていただいていています。
最初は、骨や筋肉の構造など全般的なことから解説をおこなっていたのですが、私自身、このエクササイズに参加する機会があり、実際に踊ってみると解剖学的にいろいろな発見がありました。
 
そのひとつが、プログラム途中におこなわれる体幹トレーニング。
 
バレエクラスでは、バーの後、センターに移るのが流れで、途中にあるのはリンバリングくらい。腹筋や背筋、側筋などのトレーニングは入っていません。けれど、ダンス・バレエではこの体幹こそが大切。そして、ダンサーのように長年訓練を続けていない初心者にとっては、この体幹をキープする事がとても大変なんです。彼は、その点を解剖学的にしっかり理解していたからこそ、間に体幹トレーニングを取り入れていれた構成にした、んですね。さすがです。昨年は、この部分に焦点を絞って講習会をおこないました。
 
そして、今年取り上げたのが、脚と足の構造、です。
足部で一番重要なことは、間違った使い方をしていると、外反母趾や内反小趾、捻挫や半月板の損傷などのケガにつながってしまうこと、です。その部分も含め解剖学的な解説をおこないました。
 
今回、これを取り上げた理由は、このエクササイズ、バレエシューズでも受けられるのですが、インストラクターの皆さんはジャズシューズでおこなっていることがほとんどだからなのです。ニューヨークで出されたDVDでも、見本を見せるダンサー達はジャズシューズ。
彼らはバレエダンサーなのに何故なの?とずっと疑問に思っていたのです。
 
けれど、大腿部から足部に至る構造を解剖学と神経生理学、そしてケガの臨床から見ていくとその理由がはっきりしたのです。
それは、足指の力の配分をコントロールすることが初心者にはとても難しく、時間がかかるから、なんですね。バレエが長年の訓練を必要とする理由のひとつでもあります。
 
ソールがソフトに出来ているバレエシューズは、足指の訓練ができていない段階では床を踏むのが難しいのです、足底のアーチがしっかりしなるように出来ている上に、ソールが安定しているジャズシューズは床を踏みやすいんですね。
ダンス初心者にとっては、下手をすると最初のつまづきにもなりなねない要素をしっかり理解して、このプログラムは作られていると思いました。
 
解剖学講師、フロアバレエ講師としての活動、バレエ治療院あんじゅ
インストラクター更新研修での様子2016年